甲田光雄先生

本書を薦めます         医学博士 甲田光雄

 この本こそ貴重な「ほんまもの」の健康法を説いているということを確信すると共に、その偉大な効果に驚嘆している次第です。よくぞここまで真理を解明されたことかと、いまさら、大杉幸毅先生の深遠なる御学究に敬服するほかございません。

大杉先生こそ「世界的な名医」であると確信しました。できれば、日本の国民すべてに、この本を是非読んでいただきたいものと念願し、私の読後感想とさせていただきます

血液循環療法セミナー実技指導

      

 

        ー指で癒すー

       血液循環療法入門

     ー血液と循環の健全化を図るー

          大杉幸毅著

 目次
1、どんな治療法?
2、どんな病気に効果があるの?
3、治療の実際(治療法と症例)
1) 心臓病   2)癌  3)高血圧症   4)慢性関節リウマチ
5) アトピー性皮膚炎    6)顎関節症    7)股関節症
8)  肋間神経痛    9)五十肩      10)メニエール病
11)腰痛症   12)坐骨神経痛    13)膝関節症  14)毎日がつらい不定愁訴
4、どうして効果があるの?
1) 多くの愁訴や病気は、血液の滞りが原因―瘀血病
2) シコリは何故出来る?
3) シコリを緩める(患部の治療)
4) 全身の循環促進で血液がサラサラに
5) 効果のまとめ
5、好転反応
1) 治療後だるくなった場合
2) 治療後痛みが出た場合
3) 次々と症状が出る場合
6、なかなか痛みが完治しない場合―シコリの慢性化
7、病気を治すために
(本文抜粋)

「3、治療の実際
1)心臓病―驚くほどの著効あり
症例1 急性心不全 八十七歳 男性 
  私が血液循環療法の威力を実感した最初の体験である。私が入門中のある朝、師匠がお祈り中に倒れた。知らせを聞いて私が駆けつけると、師匠が神棚の前に意識をなくして横たわっていた。直ぐに手を取って脈を診た。かすかに早く不整に打っていた(心房細動)。顔は血の気がなく、手は冷たく、頬を叩いて呼びかけたが反応はなかった。師匠から習った心臓病の治療を試みるしかないと思った。師匠を仰向けにして心窩部を押圧してみた。習った様に抵抗があるわけではなかったが、押圧を繰り返した。しかし、反応がなかった。これではだめだと思い、もっと深く押圧してみた。すると、深いところで弱々しい脈を感じたので、今度はこの脈感(手応え)を感じながら押圧を繰り返した。すると、何回か押圧を繰り返すうちに、師匠の顔に表情が出てきた。更に押圧を繰り返すと、意識が戻ってきて完全に回復した。全く後遺症はなかった。
またその後に、私の目の前で心筋梗塞の発作を起こして意識をなくした七十歳代の男性を、直ぐに治療をして意識を回復させたことがある。
症例2 心筋梗塞 五十七歳 男性 予備校理事長
 心臓発作を起こし、仙台市立病院に三ヶ月間入院し、バイパスが形成されたので手術は見合わせた患者だった。しかし、治った訳ではなく息苦しいなどの自覚症状に苦しんでいた。三十回加療して心窩部が柔らかくなり、自覚症状もなくなり肥満体もスリムになった。その後三ヶ月間経過観察したが変わりなく、元気になった。
症例3 特発性心筋症 六十七歳 男性 無職
 仙台国立病院で十日間検査入院して見つかった。タバコを一日百本吸うヘビースモーカーであった。現代医学の治療法では心臓移植しかない難病である。心窩部の大動脈が硬化が激しく、特に腎動脈分岐部の硬化が激しかった。一回の治療に一時間半を要し、四十回まで毎日治療し、大動脈が軟化し、最後に現れた心窩部深部の抵抗感も軟化したので、一週間おきにした。六十一回(六ヶ月目)で体調が良いので治療を終了した。体重は肥満体であったのが5,5キロ落ちた。それから六ヵ月後、国立病院で検査を受け、良くなっていることを確認した。
2)癌―不思議に良くなる
 癌は現在日本人の死亡率の第一位を占めている。死亡率が高いのは、癌で死ぬのではなく、病院の治療が元で寿命を短くしているのではなかろうか。病院の治療とは手術、抗がん剤、放射線療法であり、これらの副作用で免疫力が低下し、治るものも治らなくなり、更に体力を弱らせ死期を早めているのではなかろうか。病院では癌が発見された時、早く治療しないと手遅れになると言うが、食事療法をすれば癌がどんどん大きくなることはない。癌は過栄養の病気であり、特に動物性脂肪や甘い物を摂取すると癌細胞に栄養を与えることになり早く大きくなる。多くの医師がこの事を理解していないので、患者に何を食べてもいいと言う。だから癌が速く大きくなり手遅れとなるのである。また、癌が大きくなるのは免疫力が低下しているからである。免疫力低下に大きく影響するのは、患者の意識の持ち方である。自分が癌だと判って落胆すれば、免疫力は低下する。
癌の治療のポイントは、血液の循環を良くして、血液を健全なものにする事である。そのために循環療法に食事療法を併用する。また患者の意識の持ち方が大切である。
治療法
 まず、癌腫を直接治療して一回の治療毎に軟化させ、併せて全身治療を施し血液循環をよくする。通常、癌のシコリは非常に硬く、「こんな硬いものが本当に柔らかくなるのかな。」と思うが、根気よく毎日治療を継続すれば次第に癌腫が柔らかくなり、小さくなる。数ヶ月治療を継続すれば、癌腫は無くなり良くなる。
適応 
乳癌、子宮癌、胃癌、大腸癌、肝癌、胆道癌、膵臓癌、膀胱癌、前立腺など直接癌腫に手が触れる部位の癌が適応となる。脳腫瘍、骨肉腫、肺癌、骨髄腫瘍などは直接手指で癌腫を治療できないので、他の療法と併用する。早期癌ほど、また転移していなければ治る確率が高い。第三期癌でも治癒例があるが、末期癌は循環療法単独での治癒例はない。但し、末期癌で病院から見放された患者でも、西洋医学以外のいろんな民間療法を試みて死の淵から生還した例もあるので諦めないほうが良い。この場合、患者さんの生への意欲が大きく影響しているようだ。病院で手術適応癌であれば、手術しないで循環療法で治癒する可能性は高い。
患者の意識
「癌は不治の病である」という一般常識(現代医学の呪縛)にとらわれないこと。「癌は治療法さえ上手くやれば治る病である。」という認識を持つ事が大切。また、癌になったのは、運が悪くなったのではなく、癌になるような生活習慣をしていたからなったのだから、過去の生活習慣を反省し、「悔い(食い)改め」なければ治らない。また、病気は医者に治してもらうのではなく、自らが主体的に治すのだという認識が必要。医者に治してもらおうといった他力本願では治らない。ストレス(働きすぎ、悩み事、心配事など)を解消すること。
食事療法
 有機玄米、菜食や青汁などで少食とする。動物性蛋白、脂肪、白砂糖、加工食品、農薬、化学肥料で栽培した農産物、食肉、養殖魚、卵、牛乳などの酪農製品は摂らないこと。
症例1 胃癌 五十九歳 男性 教諭
 私にとって初めての癌患者だった。患者は職場の検診で異常が発見され、対癌協会で細胞診の結果、直ちに入院加療するように紹介状を出されたが、指定された病院には行かないで、私の師匠のところに来られた。症状は、全く食べられない状態になっていた。師匠は引退していたので私が引き受けることになった。患者の腹部を触圧診すると、胃部に握り拳位の非常に硬いシコリがあった。丁度、腹部大動脈の交叉部で、非常に激しく拍動していた。かなり強く押圧しても指が跳ね返されて入っていかない位硬かった。「毎日治療すれば一ヵ月で柔くなるから。」と師匠に言われて治療することにした。癌腫の治療に約一時間近く、更に腹部以外の全身治療に四十分位要して、やっと少し柔らかくなったと思っても、次の日にはまた硬化が戻っていた。一週間続けても同じ状態であったので師匠に相談すると、「治療毎に癌腫が柔らかくなっていかなければだめだ。朝晩二回治療してみなさい。」と言われたので、その様にやっていくと段々柔らかくなっていき、硬さが戻らなくなった。一週間続けたらかなり柔らかくなったので、また一日一回に戻した。癌腫が柔らかくなるにつれ自覚症状も改善され、食欲も出てきて、食べても以前のようにもたれないで消化するようになった。一ヵ月目には癌腫は抵抗感なく指が入るようになったが、大動脈の交叉部のみが少し硬かったので治療を継続した。二ヶ月目(加療六十一回目)には正常な柔らかさとなり、食欲も以前のように正常となった。十ヵ月後に対癌協会で検査を受け、治癒を確認した。
症例2 直腸癌 七十二歳 女性 無職
 子供の頃より腸が弱く下痢しやすかった。食べると直ぐに排便したくなり、一日三~五回で一回の量が少なかった。朝食はパン食、洋食が好きでよく外食をしていた。ある日、風邪のような症状で下痢が止まらなかったので近くのS内科医院を受診、検便で潜血反応が出た。S内科の紹介で、Y内科医院で精密検査を受けた。その結果は、肛門から十センチ上部に五センチの癌が出来ているので、切除して人工肛門をつけるというものだった。患者の夫も癌で死亡していた。息子が人工透析をしながら当院に通院していたので相談を受け、手術しないで治療をすることにした。食事は和食にするように指導。最初の三ヶ月間毎日加療した。排便が太くなり調子よくなったので週二回の治療にして六ヶ月間加療した。排便回数が一日二~三回に減少した。その後も週一~二回ぐらい治療を継続し、市立病院で直腸癌が治癒していることを確認した。(「症例研究・創刊号」症例1)
症例3 子宮前癌(異型細胞) 三十五歳 女性 主婦
 子宮癌の集団検診で異常が発見され、県対がん協会で細胞診の結果、異型細胞が見つかり,三ヶ月ごとの経過観察(クラス3b)ということになった。知人の紹介で当院に来院、最初の三ヶ月間に十七回加療し、同対がん協会で検査を受けたら、六ヶ月ごとの経過観察(クラス3a)になった。更に週一回治療を続け、三ヵ月後同対ガン協会で検査を受け、治癒していることを確認した。(症例研究・第二号)腹部硬結観察1)
3) 本態性高血圧症―降圧剤を使用しないで治る
症例 六十四歳 女性 主婦
 当院に来院する五年前から高血圧症で降圧剤をのんでいた。他にも高脂血症、脂肪肝があり、時々血圧が170/98になることがあった。最初の一ヶ月間に七回加療し、硬化していた大動脈が軟化してきたので月二~三回に間隔をあけて治療を継続し、一年半後の成人病検査で血圧が148/80、総コレステロールと中性脂肪の数値が正常だった。降圧剤の服用をやめ、その後も月一回治療を継続し、毎年受ける成人病検査は正常である。(「症例研究・第二号」腹部硬結観察4)
4) 慢性関節リウマチー早期に治療すれば完治可能
患者の心得
 ストレス(心配事、悩み事など)解消と食事療法(玄米菜食など)を行う。
症例1 六十歳 女性 主婦
 足の裏が痛くなって病院に行き、血液検査をしたら「リウマチ」と診断された。両手指、手首、肩関節、膝関節にも痛みが出ていた。病院から出された薬を飲んだが痛みが治まらず、胃の調子が悪くなり、肝機能も低下したので薬を変えてもらった(ステロイド剤服用)。症状の出ている部位を重点的に治療し痛みが軽減する。遠方でしかも仕事を持っているので月に数回しか通院できなかったが、発症してからまだ四ヶ月目だったので、十回の加療(九ヶ月目)で症状が良くなった。その六ヶ月後来院され調子よくなったと報告。その二年後、娘さんが体調を悪くして来院し、母が良くなっていることを報告。この例は、発症してから早期に治療したので早く良くなった。
症例2 四十一歳 女性 主婦
 発症してから九年目で、杖を使っての自力歩行は少し可能だが、座ると自力で起き上がることが出来ず、トイレにもいけない、箸も使えないので介助が必要な状態だったので、患者の姉が付き添って、当院近くの旅館に泊まりこみ、私がその旅館に出張して治療した。発症してから病院に通院し薬物療法を続けていたが、関節の症状は悪化していった。薬はステロイド剤、抗リウマチ剤、解熱鎮痛剤、胃薬を一日三回服用していた。上肢、下肢の関節の炎症、骨格筋の硬化、腹部は肝臓の硬化などに重点を置き、最新の注意を払って丁寧に治療すると一回の治療に二時間近く要する。治療後症状が軽減し、三回の治療後正座が出来、四回の治療後自力で立つことが出来、五回の治療後杖なし歩行が少し可能となった。十回目から薬を少しずつ減らしたら微熱や痛みが出た。二十九回目から熱が下がり、痛みが出ても治療すれば良くなった。四十四回目、自力で入浴出来て洗髪できるようになったので姉が帰った。五十七回目から自力歩行の距離も伸び、旅館の周辺を散歩する。平熱の日が多くなったので、六十二回目からステロイド剤を止めた。百回の治療で日常生活には不自由ない状態まで回復したので、治療を終了し自力で東京に帰った。その後、実家の鹿児島に独りで帰郷できたとお便りがあった。
5) アトピー性皮膚炎―ステロイド漬けでなければ効果は早い
症例  十五歳 男性 高校生
 子供の頃からアトピー性皮膚炎で関節部に湿疹が出ていた。いつも就眠中痒くて無意識のうちに掻いて、朝は血だらけだった。テニス部の選手でいつも激しい練習をしで筋肉痛と過労気味、お腹が空くのでおやつはスナック菓子とインスタントラーメンを食べ、食事は肉類など油物が好物だった。初回は風邪を引き発熱、喉の痛みと筋肉痛がひどくて来院。一回の治療で症状が軽減。食事指導も行う。その後月一~三回程度来院、筋肉痛のひどい硬化部を重点的に緩めた。五回目から湿疹が軽減し、七回からアトピー症状が改善してその後再発しない。この症例はステロイドなどの薬物を使用していなかったので効果早かった。(「症例研究・第九号」症例8)
6) 顎関節症―即効あり
症例  五十八歳 女性 自営業
 歯を磨こうと口を開けたら顎に激痛が走った。通院していた歯科医院から京都大学病院口腔外科を紹介され、通院して一年半治療(鎮痛剤、ステロイド剤など)を受けていたが、口が大きく開けられなくなり、喋る事も上手くできず、食事も十分噛めず、流動食を流し込んでいた。経営していたブティックも閉店せざるを得なくなった。手術するしかないということになり、手術の同意書にサインする時点で、後遺症が残り完治しないかもしれないという内容だったので、手術は受けたくないと決意して、以前から知り合いの治療師に相談し、その治療師が私の弟子だったので、私を紹介してきた。一回の治療で顎の痛みが軽くなり、一年半ぶりに口を開けて歯磨きが出来た。それから十回まで毎日治療し温野菜が噛めるようになった。顎の痛みは鋭い痛みから我慢できる鈍痛になる。以前からあった肋間神経痛、胃痛も良くなる。一ヶ月目から週一回の通院にした。十九回目で軽く咀嚼して食べられるようになる。チック症、顔面神経麻痺消失する。二十三回目、話が自由に出来るようになる。六ヶ月目にブティックを再開する。他の愁訴(頭痛、腰痛、視力低下、股関節痛、膝痛、不整脈、痔疾等)も良くなり月三回、二回に間隔をあけ、十ヶ月目には完治した。(「症例研究・第八号」症例2)」